日大三をもっと知る
先輩こんにちは!

本間 彩香さん
2016年卒業
⽇本航空株式会社 客室乗務員
神奈川県横浜市出⾝
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- 2013年
- ⽇本⼤学第三中学校 卒業
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- 2016年
- ⽇本⼤学第三⾼等学校 卒業
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- 2020年
- 桜美林⼤学 ビジネスマネジメント学群
アビエーションマネジメント学類 卒業
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- 2020年
- ⽇本航空株式会社 ⼊社
「夢や好きは、皆さまの人生を彩り豊かなものにしてくれるはずです」
そう語る本間彩⾹さんは、⽇⼤三中・三⾼での学校⽣活や⼤学時代の経験を通して、⾃分の「好き」を⼀つずつ積み重ねてきました。年頭講演会では、客室乗務員として働く今に⾄るまでの道のりについてお話しくださいました。
部活動中心の三中・三高生活
本⽇は、このような講話の機会を頂戴いたしましたこと、⼼より感謝申し上げます。この講堂には学⽣時代、吹奏楽部の演奏で何度も⽴たせていただきましたが、15年経った今、同じ場所に⽴っていることが感慨深く、とても光栄です。
私は三中に⼊学し、入学式の⽣演奏に感動したことをきっかけに、吹奏楽部に⼊部しまして、⾼校2年時には主将も務めておりました。
⽂化祭や定期演奏会、コンクール、野球応援など、振り返りますと、本当に部活動中⼼の三中・三⾼⽣活だったなと感じております。
最高のバトンタッチ
本⽇は、まず航空業界について、少しご紹介をさせていただきたいと思います。
皆さま、⾶⾏機⼀便が⾶ぶまでに、どれくらいの⼈が関わっていると思われますか。パイロットや客室乗務員を思い浮かべる⽅が多いかもしれませんが、実際には、整備⼠、運航管理、地上係員、管制官や⼊国審査官など、とても多くの⼈が関わっています。
⽇本航空ではこれを「最⾼のバトンタッチ」と呼んでいます。私は、⾶⾏機の中から地上で⼿を振ってくださるスタッフの姿を⾒るたびに、「今⽇もバトンタッチがうまくいったな」と、⼼が熱くなります。
客室乗務員という仕事
続いて私のお仕事、客室乗務員についてご紹介します。
客室乗務員というと、機内サービスのイメージをお持ちかもしれませんが、私たちはお客さまの命をお預かりし、⽬的地まで安全にお連れする「保安要員」としての役割を、何より重視しています。安全を確保して初めて、最⾼のサービスを提供することができるのです。私がこのお仕事を⽬指した理由は、私の夢や好きが、たくさん詰まっているからです。
どんな夢や好きがあったのか、私⾃⾝の経験を振り返りながらお話しさせていただきます。
チームで成し遂げる喜びが好き
まず⼀つ⽬は、中学の合唱コンクールです。
私はずっとピアノを担当しておりまして、中学3年の最後の年は、最優秀賞とピアニスト賞を絶対に取りたいと思っていました。ただ、その意気込みが強すぎて、クラスメイトとの温度差が悩みでした。どうしたらみんなの気持ちが⼀つになって、楽しく練習に参加してもらえるのかな。そう考えながら、全員が⾃分の⼒を発揮できるよう、さまざまな⼯夫をいたしました。
結果は、⾒事ダブル受賞。⾃分と、クラスの名前が呼ばれた瞬間は、今でも鮮明に覚えております。この経験を通して、私はチームで何かを成し遂げることが「好き」なんだと気付きました。
心が通じ合う瞬間が好き
次の出来事は、中学2年⽣の時に参加した、オーストラリアへの演奏遠征です。
吹奏楽部の選抜メンバーとして姉妹校を訪れましたが、現地の学⽣と英語でコミュニケーションを取ることは、ほぼできませんでした。
それでも、同じ楽譜を⾒て、同じ曲を演奏するうちに、⾃然と息が合うようになりました。演奏後にはハイタッチや握⼿をして、⾔葉が通じなくても、⼼を通わせる⽅法があることを実感いたしました。この
経験が、異⽂化に触れることが「好き」という気持ちや、いつか海外留学をしたいという「夢」につながっていきます。
好きが、次の夢に変わった
そして、今の私に⼀番影響を与えた経験が、⼤学時代のアルバイトです。
私は⼩さい頃からディズニーが好きで、将来の夢はディズニーのキャストになることでした。中学3年時には、ディズニーアカデミーという職業体験イベントに参加して、その⽬標はより強くなりました。⼤学⽣になって、その夢が叶いました。キャストの仕事を通して、おもてなしとは、思いやりを持ってゲストに接し、⼼から喜んでいただくことだと学びました。そして、さらにおもてなしを極めたい、という新しい夢ができました。
⼤学時代には、アメリカへの語学留学も経験しました。本格的に将来の職業を考え始めた時、これまでの私の夢や好きを⽣かせる仕事として、客室乗務員という仕事に⾏きついたんです。夢や好きを⼤切にしてきたからこそ、⼈⽣の分岐点で後悔のない選択ができたのだと思います。
アルバイト時代の写真を見せながらお話ししてくださいました。
人生が変わった、高校3年の夏
⾼校で私は、⽇⼤への進学クラスを選びましたが、「⾃分が好きなことを専⾨的に学べる⼤学に⾏かなくていいのかな」という気持ちが、ずっと⼼の中にありました。⾃分の夢や好きという気持ちを抑えていた時期だったと思います。
⾼校3年のある夏の朝、私は通学バスの中で進路変更を決意して、そのまま進路指導室に向かいました。
決断のタイミングは遅かったですが、先⽣⽅が親⾝に話を聞いてくださり、私の夢を応援してくれました。
あの朝が、私の⼈⽣を変えた⽇だったと、今でも思っています。
夢や好きは、人生の支えになる
夢や好きは、職業に結びつかなくてもいいと思います。⼤きなものではなくても、⼈に⾔えないものであっても、それらはきっと、⼤変なことや⾟いことを乗り越える活⼒になります。そして間違いなく、皆さまの⼈⽣を彩り豊かなものにしてくれるはずです。いつかどこかで、夢や好きを叶えた皆さまとお会いできますことを、⼼より楽しみにしております。
座談会
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- 聞き手
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校長
樋山克也
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- 聞き手
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吹奏楽部顧問
細⾕尚央
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- 聞き手
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広報部
副主任
古澤⿇亜理
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- 司会
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広報部
主任
福家公次
講演会終了後には、樋⼭校⻑や在学当時を知る先⽣⽅との座談会が⾏われました。本間さんの学⽣時代の思い出や、講演会の感想で話が弾みました。
講演会を終えて、率直な感想を聞かせてください。
- 本間
- すごく緊張しました。でも、⽣徒の皆さんのまなざしから「少しでも伝わったのかな」と感じられて、それがすごく嬉しかったです。
校⻑先⽣、今⽇の講演はいかがでしたか。
- 樋⼭
- ⾔葉がとても丁寧で、聞きやすかったですね。⽣徒たちも真剣に聞いていて、本当に良い講演会でした。
私は本間さんが⾼3の時に授業を受け持っていましたが、授業中ずっとこちらを⾒て話を聞いている姿勢が印象的でした。⼈の話をしっかり聞ける⼈は、⼈に話を聞かせる術も⾝につけているんでしょうね。
三中を志望した理由を教えてください。
- 本間
- ⼤学の付属校という点が、両親にとって安⼼材料だったみたいです。私は学校⾒学会で、⾃然の中にある校舎の雰囲気がすごく気に⼊りました。中学に⼊ったら部活動を頑張りたいと思っていたので、部活動が盛んなところも魅⼒でした。
先⽣⽅から⾒た本間さんは、どんな⽣徒でしたか。
- 細谷
- 私は吹奏楽部の顧問でしたが、主将として⼈の中⼼に⽴って動ける存在でしたね。楽器の演奏が上⼿いだけじゃなくて、下級⽣への気遣いもできる生徒だと思っていました。実際、中学1年⽣の作⽂に「⽬標にしている⼈は本間先輩です」って書いていた後輩がいたんですよ。
- 古澤
- 私は⾼1の時の担任。等⾝⼤で⾃分を語ってくれたところが、在校生の⼼に残ったと思います。成長した姿を見て感慨深い気持ちになりました。
三中・三⾼での経験で、今の仕事に役⽴っていることはありますか。
- 本間
- 吹奏楽部では、同窓生と関わる機会が多かったので、初対⾯の⽅と話すことへの抵抗感は少ないと思います。主将の時は100⼈弱の部員をまとめていて、中1と⾼3では伝え⽅を変えなきゃいけない。その経験は、さまざまなお客さまと接する今の仕事にも⽣きています。
客室乗務員のお仕事について、印象的なお話がありました。
- 本間
- 華やかな仕事に⾒えるかもしれませんが、⼀番⼤切なのは安全です。私の安全⽬標は「⽬の前のお客さまを家族のように思い、尊い命をお預かりする」ことです。訓練も毎年全員が受けていて、合格しないと乗務できません。
これからの夢はありますか。
- 本間
- いつか三⾼の修学旅⾏のフライトを担当できたらいいな、と思っています。お願いできるものではないですが、たまたま当たったら嬉しいですね。
最後に、⽣徒たちへメッセージをお願いします。
- 本間
- ⾃分の中にある夢や好きを⼤切にしてほしいです。夢が叶った時の達成感は、本当に忘れられないものになります。ぜひ、その瞬間を経験してもらいたいです。

